東西ヨーロッパの交差点に位置するセルビア料理は、トルコやギリシャ、西ヨーロッパの影響を強く受けています。
ここでは、セルビアのレストランでオーダーされるメニューと注文の際のポイントをご紹介します。
1. 食前に注文する飲みもの

まず【飲み物】を注文します

果実の蒸留酒。セルビアではプラムのラキヤが多く飲まれます

国産はJelen, LAV, Zaječarskoなど

ボトル、ハーフボトル、グラスワイン。赤・白・ロゼがあります。

コーラやオレンジ、ピーチ、レモネードなど

炭酸、ガスなしの2種類です

コーヒーはカプチーノ、トルココーヒー、エスプレッソが主流。
ハーブティーはミントやカモミール、ドッグローズがあります。
2. スープ
スープのオーダーは必須ではありませんが、軽めの食事(メイン料理を頼まない場合)はお薦めです。
お薦めは「仔牛のスープ」です。

玉ねぎやセロリ、人参を煮込んだ仔牛のクリームスープ

トマトやパプリカと煮込んだビーフスープ

チキンベースの透明なスープ。パスタ入りです。

トマトベースのラムスープ

鯉などの川魚と玉ねぎ(香味野菜)を煮込んだフィッシュスープ。赤い色はパプリカパウダーです。

酸味のあるさっぱりしたトマトスープ
3. サラダ
サラダのオーダーは必須ではありませんが、肉料理と合わせることが多いです。

トマト、きゅうり、パプリカ、玉ねぎに “ホットペッパー”が乗っています

トマト、きゅうり、パプリカ、玉ねぎに “フェタチーズ”(or フレッシュチーズ)が乗っています

トマト、きゅうり、玉ねぎ、オリーブとフェタチーズ

発酵キャベツ(サワーキャベツ)
冬のメニューです

ホットパプリカ+刻んだにんにく+オイル。料理の付け合わせに。

焼いたレッドパプリカににんにくとオイル。秋から冬のメニューです。

千切りキャベツにビネガーと塩のシンプルな味付け。「トマト」「きゅうり」だけのサラダがあります。

レタス、ラディッシュ、長ネギ+ビネガーのサラダです

赤キャベツ、パプリカ、ねぎ、人参、りんご、レモンとオイルのサラダ
4. 前菜・アペタイト
軽い前菜~1人前の食事になるものがあります。
前菜
セルビア初訪問なら、セルビア食材が少しずつ盛られている「アペタイザーセット(前菜)」がお薦めです。

ハム、プルシュトゥ、フレッシュチーズ、カイマク、アイバル、プレブラナツ等の前菜セット

薄いパイ生地と卵・フレッシュチーズを重ねて焼いたもの

トウモロコシ粉のパン
1人前の料理になるもの
1人用の料理は、前菜(1人前になるもの)か、メイン料理から1品頼めば十分です。

ジャガイモ、玉ねぎとひき肉を卵液(牛乳)を掛けて焼いたもの

白いんげん豆や玉ねぎを煮てオーブンで焼いたもの。ソーセージが乗っていることが多いです。

豚肉、玉ねぎ、パプリカ、トマトを煮込んだもの

トマトベースのビーフ(ポーク)シチュー

発酵キャベツのロールキャベツ。米が入っています。冬のメニュー。

白いんげん豆のスープ。赤い色はスイートパプリカ(粉)です。

パプリカに挽肉や米を詰めて煮たもの。夏のメニュー。

ミートボールのトマトソース煮込み

赤パプリカ、じゃがいも、人参、鶏肉の煮込み料理
5. メイン料理
3人以上の場合はボリュームのあるグリル肉「ロシュティリィ ミックス」がお薦めです。
肉料理

牛・豚・鶏肉、ベーコン、ソーセージのグリル。セットだとお得です。

薄く伸ばした鶏肉にハム、チーズ、カイマクを巻いて揚げたもの。
ガッツリ重いメニューです。

ポークリブのグリル。上にはカイマク(乳脂肪)が乗っています。

挽肉とにんにくのソーセージ状のグリル。

挽肉、玉ねぎ、にんにくのバーガー。

挽肉とにんにくにチーズ、ベーコンを加えて焼いた小さなバーガー

にんにくやスパイスが効いたソーセージ

鶏もも肉のグリル

鶏むね肉のグリル

丸く(メダル型に)切った牛肉(豚肉)をソテーして、にんにくやワインと煮たもの

ビーフステーキ

仔牛やラム肉、じゃがいも、玉ねぎ等の野菜を炭で蒸し焼きにしたもの
魚料理

サーモンのグリル

小イカのソテー

ニシンやイワシなどの小魚にコーングリッツを付けて素揚げしたもの
6. デザート

タルトやチョコレートケーキなど、レストランにより異なります

バニラやチョコなどの基本的なアイスが多い。夏季のメニュー。

セルビアではくるみと砂糖を包んだクレープが一般的

薄い生地にくるみやドライレーズンを重ねて焼き、砂糖シロップをかけたもの

卵や油脂で作ったソフトビスケットに砂糖シロップをかけたもの

りんごの芯をくり抜いて煮たものに、くるみ・クリームを入れて、生クリームをトッピングしたもの
7. ドリンク

セルビア式コーヒー、カプチーノ、エスプレッソなど

コーラ、レモネード、オレンジ、ピーチ、りんご、いちごなど

ミント、カモミール、ドッグローズなどお湯+ティーバッグで出ます
混雑する時間
レストランが混雑する時間・・・ランチ14-16時の間、夜は19時以降
注文のポイント
- 始めにドリンクを注文します。「いつも飲むものを」「メニューを見ずに」「すぐオーダー」が基本です。
- パンは必要か聞かれる or 勝手に出てきます
- 全体的に量が多いので、デザートまで食べれないことが多い
- 残った料理は「テイクアウト」できます
- 禁煙席は殆ど無いか、場所が悪いことが多い
- チップを置く場合は総額の10%まで
- 何にしていいか分からない時の万能ワード「What is SPECIAL in SERBIA?」(英語で可)
お薦めのレストラン