ユーゴスラビア博物館は1962年5月25日に、ユーゴスラビア大統領ヨシップ ブロズ チトーの70歳の誕生日(*)を記念して建設されました。
(*)実際の生誕日は5月7日ですが、この日を公式誕生日と宣言しました
博物館前でチトー大統領の命日を偲ぶグループ
ここでは ユーゴスラビア博物館を構成する「5月25日博物館」、「ハウス オブ フラワーズ(花の館)」、「旧博物館」をご紹介します。
① 5月25日博物館
チトーの誕生日「5月25日」を冠した博物館は、開設当時は各国からの贈り物などが展示されていました。
現在はギャラリースペースとして、ユーゴスラビアをテーマにした展示会やプログラムが開催されています。
② ハウス オブ フラワーズ
チトー及び夫人の霊廟
「ハウス オブ フラワーズ」のチトー及び夫人の霊廟には、命日の5月4日は旧ユーゴスラビアから多くの参拝者が訪ねます。
霊廟前で記念撮影をする人
青年リレーのバトン
霊廟隣の展示室には、バトンが多数展示されています。
これらのバトンはチトーの誕生日を祝う「青年リレー」により、旧ユーゴスラビア各地を巡ってきたものです。
毎年旧ユーゴスラビアの都市から選ばれたランナーが出発、
各6ヵ国の都市をバトンを繋いで周ります。
最後にJNAスタジオ(現パルチザンスタジオ)に到着、チトーにバトンを渡します。
高価なバトンも多数展示
このリレーは1945年から開催され 1980年にチトーが亡くなった後も続き、1988年の開催を以って終了しました。
5月25日は国民の祝日になっています。
③ 旧博物館
ハウス オブ フラワーズを出て坂を上ると縦長の建物「旧博物館」が見えます。
ここにはチトーの衣服や在職中に国内外から寄贈された品物が展示されています。
お土産ショップ
ハウス オブ フラワー入口近くにあるお土産ショップは、ユーゴスラビアをデザインした “ユーゴノスタルジー”な商品を販売しています。
今も深くセルビア人の心に残るユーゴスラビア。
博物館でぜひご覧ください。