チトー元大統領の在任時代、大統領専用車として60ヶ国(600,000km)を旅したブルートレイン。
車内には執務室、夫妻のベッドルーム、シャワールーム、サロン、バー、会議室、客室、キッチン、警護人待機室等が設置されている“動く大統領室”である。
今の時代に見ると何だかなーという感じだが、当時の通信システムとしては最新鋭を誇る、ユーゴスラビア各国の機関との連絡を取るためのホットラインも完備。
現役時代は、エリザベス女王やスカルノ大統領など様々な国賓をもてなす高級サロンとしても利用されてきた。
今回はチトー元大統領が通ったベオグラードからバルまでの476kmの旅となる。
車両はソファーセットと、
会議室が連なる“サロン車両”。
ベオグラードから南西へ出発。
セルビア内のValjevoやUziceを通り国境へ進む。
途中の軽食。
ベオグラード~バル路線の見所は、何といっても自然の豊かさだ。
山や渓谷、湖や橋、トンネルなど見飽きることが無い。
シロエリハゲワシの生息地として知られるミレシェブカ渓谷。
いつもの肉のグリルも、
変わり行く景色を楽しみながらだと一段と美味しい。
ベオグラード – バルの路線は、一番高い部分で海抜1,032mにもなる。
そして1時間遅れの21:30にバルへ到着。
特別車両にご乗車頂きましたS様ご一行さま、誠にありがとうございました。