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【動画あり】ベオグラードの空爆跡(軍司令本部と国営放送局)


1.軍司令本部 (Generalštab)


ベオグラードの中心地にあるGeneralštab(ゲネラルシュタブ)は、軍司令本部があった場所です。

この通りは外務省や財務省、各大使館が並ぶクネズミロシュ通りで セルビアの中枢でもあります。(地図の黄色い通り)

且つてのビル cabinetmagazine.org
このビルはセルビアの建築家が、ボスニアにある渓谷(世界大戦の戦いの場所)に見立て 双方の茶色のビルをデザインしましたが、

軍司令本部のあった場所は1999年のコソボ紛争で、NATO軍からの攻撃を受け破壊されました。

20年経った現在も片方は残されたままです。

反対側のビルにはカバーが掛けられ、「勇敢な者は成すことが出来る。恐れを知らない者は前に進むだろう」(第一次世界大戦で活躍した司令官の言葉)と書かれています。
現在の防衛省は右手のビルになります。

ビルは解体や改装が少しずつ進んでおり、元の外観に復元する案や、ホテル建設などの話しもあります。

2.国営放送局 (RTS)


クネズミロシュ通りを上がり、聖マルコ教会を越えた場所にあるセルビア国営放送局は同じく1999年4月にNATO軍により攻撃を受けました。


攻撃は午前2時に起こり、当時勤務中だった職員16人が死亡し 18人が負傷しました。

ビルの近くには「Zasto(なぜ)?」という文字と共に、被害に遭った職員の名前・年齢が刻まれた慰霊碑が建てらており、亡くなった人たちは20~30代と若い世代が多いことが分かります。

「なぜ?」には、NATO軍や 空爆があることを予測していたにも関わらず職員を配置した当時のミロシェビッチ政権に対しての抗議の意味があります。

RTSは破壊されたビルの一部を保管することにし、命日には遺族の集会が行われます。