共和国広場
共和国広場からクネズミロシュ通り~カレメグダン公園への1kmほどの通りは、観光に最適です。
街の中心地「共和国広場」は、周囲にカフェが多く並び、市民が集まる場所です。
広場の歴史
かつてのスタンボル門と当時の処刑の様子
この場所には、オスマン帝国統治下の1700年初旬に建てられたスタンボル門(イスタンブル門)があり、門前で反逆者の公開処刑が行われていました。
スタンボル門は1866年に解体され、セルビアは独立へと躍進しました。
門の解体はセルビアにとって、弾圧からの解放と独立の象徴になりました。
ミハイロ王子の記念碑
セルビア解放に導いた指導者の一人、ミハイロ王子の像は1882年に建てられました。
この像は「ミハイロが、コンスタンティノープル(イスタンブル)を指し、トルコ人への退去を示している」と言われています。
現在は待ち合わせ場所として「馬の場所」と呼ばれています。
ベオグラード国立博物館
ミハイロ王子の記念碑の後ろにある「国立博物館」は1844年に設立されました。
館内には絵画や彫刻、陶器など旧石器時代~20世紀の芸術が展示されています。
(写真:国立博物館)
長い間改装工事が行われていましたが、2018年から再開しています。
ベオグラード国立劇場
道を隔てて右側にある「ベオグラード国立劇場」では、1869年のオープン以降 オペラや演劇、バレエが上演されています。
1999年のNATO空爆の間も、1ディナールで上演を続けたことは語り草となっています。
クネズ ミハイロ通り
「馬の像」と同じミハイロ王子の名前を冠した「クネズ(King)ミハイロ通り」は、1kmの遊歩道です。
両サイドにカフェやレストラン、ブランドショップ、書店、オフィスビル等が並ぶ観光・ビジネス通りです。
ここでは、ルネサンス建築を始めとする豪華な邸宅に目を奪われるでしょう。
これらの建物はスタンボル門の取り壊し後の1800年代後半に建設され、当時の政治・経済的に最も影響力のある富裕層が住んでいました。
1800年後半にルネッサンス様式などで造られた建物
クネズミハイロ通りでは美しい建物をぜひご覧ください。デリ水飲み場
元は兵馬の水飲み場として17世紀に造られましたが、3度の再建と移動を経て 現在はクネズミハイロ通りで人々の水飲み場となっています。
ライチェヴァ ショッピングセンター
クネズミハイロ通りの終点近くにあるライチェヴァ ショッピングセンター。
中にはカフェやレストラン(パスタ)、スーパー、ドラッグストアもあります。
1階にあるスターバックス。
ここは世界で唯一、ラテン文字(左)とキリル文字(右)が表記されているスタバです。
クネズミハイロ通りを過ぎると、カレメグダン公園に到着します。
【動画あり】カレメグダン・ベオグラード要塞 <完全ガイド>