店内でのやり取りが良く分かる動画です。ご訪問の前にぜひご覧ください。
4代続く香水店
調香師のヨバノブさん
サヴァ香水店は、第二次世界大戦前(1920年頃)に現在の調香師ヨバノブ氏の祖父により開業しました。
その後 父親、ヨバノブ氏、息子のネマニャさんと4代に渡り引き継がれています。
香水の試香・購入方法
店内には女性・男性用の香水(トワレ・コロン)が各30種類以上あります。
色々な香りのトワレを振り掛けてくれるヨバノブ氏
「甘い」「すっきりした」「軽い」「濃厚」など好みを伝えると、既に調香済みの香水・オードトワレから香りを試すことが出来ます。
買い物に来た若い女性に振り掛けるヨバノブ氏
現在は少し変わっていますが、この様なプラスチックスプレーでの販売になります。
約800ディナール~
100年引き継がれる香水
サバ香水の愛用者は、3世代に渡り同じオードトワレを使っているという人も居るほど、地元の常連さんに親しまれています。
ヨバノブ氏の祖父の代から、100年変わらない調合で作られている香水は、古き良きクラシカルな時代を思い出す香りで今も若い人に親しまれているとのこと。
(古いタンスを開けた時に匂う香りに似ています)
*筆者が訪ねた時は、展示会用に作ったレトロタイプの香水・3種類がありました。
実際に100年続く香水を試す場合は「1921年から作られている香水を試したい」とお伝えください。
不安だったユーゴスラビア時代の経営
ヨバノブ氏が撮影した開業前日の両親の写真
店舗は中心地のクラリャ・ペトラ通りに1954年に開設、現在まで続いています。
開業時はチトー政権時で国営事業が主流だったため、個人事業を始めるのは大変不安だったとのこと。
そのため2人の顔は強張っているのだそう。
そんな時代を生き抜いてきたためか、ヨバノブ氏は「いくら試香しても買う必要はない」「安心価格で提供したい(デザインされた容器など使用しない)」と話します。
ベオグラード訪問の際はお気に入りの香水を探してみるのも楽しいです。