私が旦那の父親に感謝していること

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今日は、セルビア正教最大のスラバの日で、自宅で祝う人も多い。
スラバでは、自宅に家族や親しい友人、同僚を呼んで料理を振舞い飲み食いする。
スーパーは料理のための買い物客で、毎年この時期 大混雑してウンザリする。

スラバは、父親から息子に継がれることが一般的だが、私の旦那は一応セルビア正教徒でありながら、スラバを祝うことは一切ない。
それは…

スラバでは通常、自宅に司祭を招いて、スラバ用のケーキ(パン)にワインを注ぎ、半分を司祭が持ち帰るという風習がある。
父親の家でも司祭を招き、子供だった旦那の父親は、司祭が帰る時に家まで跡を付けた。
すると司祭は、各家庭で貰ったスラバ用のパンを自宅の豚小屋に餌として投げ入れた。
それを見た旦那の父親は、子供心に大いにショックを受け、以来 宗教を信じなくなったという。

これで本当に良かった。
言ったら悪いけど、このクソ忙しい年末に、あんなものを家でやられたらたまったもんじゃない
数年前に呼ばれて行った家には、客が8人くらい来ていて、この2時間後に別のお客が来ると言っていた。

家の奥さんや娘さんは、台所を行ったり来たりで大忙しで、最後にグッタリしていた。
特に後片付けが大変そうだった。
自分のスラバだという父親は、客と喋って酒ばかり飲んでいた。オマエも手伝えや!

1週間ほど掛けて沢山の料理を作る。費用もままならない

スラバは「招待は一度だけ」という。
一度招待されたら、次の年からは呼ばれなくても訪ねて良い、という意味だ。
が、私は誰かのスラバに二度と行きたくない
無意味で面倒だし、外は寒くて暗いし、しんどいし、ま所詮 異教徒だ。

旦那と会った頃は、父親は亡くなっていたが…爺ちゃんには感謝している。
ついでに司祭もグッジョブ!

IKEAで買い物中の教会関係者

あと司祭を自宅に呼んだらお布施的なものを払う。
任意の額というが、200ユーロ~と言われている。
儲けまくりやな!