祝 最後の親知らず

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先日、最後の親知らずを抜いた。
セルビアは国営と私営の歯科があり、今回行った私営の歯科はモダンで明るい診療所だったが、それでも本音は “医療はぜひ日本で受けたい” だ。

 

5年ほど前にも私はベオグラードの国営病院で親知らずを抜歯した。 そしてドエライ目に遭った。
親知らずは既に虫歯になっていたらしく激痛で病院に駆け込んだのだが・・・
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国立病院の診察室は古くて汚かった。
入ると写真のようなセクシーナース2人が両側から私の歯を数え出した。
「あぁこれなら楽勝(?)だな。」などと思っていた矢先、ブッチャー(肉屋)のような医者が入って来た。
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まさにこんな感じだった。

 

ブッチャーは、あの耳かきみたいな棒で親知らずを思いっ切り突き刺して、「ココが痛いんでしょ?」と言った。
「そこが痛いから来てんだよ!」と思ったが、なにせブッチャーのせいで余計痛くなったのと、指が太過ぎて口も動かせない。
今まで何件もの歯科に行ったが、あんなデカい指の歯医者は初めてだ。
それでも抜歯は何とか終了し、水の入ったコップを渡されたので、うがいをして吐き出そうと思ったら、
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こんな感じのすごく汚い痰ツボ(銀色)が椅子の横にあった。 もちろん流れない。
中を見ると、前の患者が吐きだした血まみれのコットンが3個ほどあり、それが血で膨れ上がってレバーみたいになっていた。
セクシーナース~ブッチャー~臓物の入った痰ツボの流れでもうホラー映画みたいだった。
「1週間後に来るように。」と言われたが、その間に傷口が化膿して1週間後も激痛だった。
するとブッチャーがまた耳かき状の棒で「ここが痛いんでしょ!」と言いながら、グリッと刺した。
その痛みで目から勝手に涙がボロッと出た。 アイツは本当に医者なのだろうか。。

 

長くなったが、こういう理由で私は日本の病院に通いたい。
日本の病院には精神的な安心感がある。
あとブッチャーは絶対に許さない。