セルビアのワクチン事情 ~ ボスニア、アルバニア等からワクチン接種にセルビア入国

セルビアのワクチン接種状況


セルビアでは、3月24日時点で国民の20%に当たる約134万人が1回目のワクチンを接種している。

セルビアで接種されているワクチンの種類と割合

3月19日時点のワクチン接種者と種類は下記の通りである。

・シノファーム(中国) 936,813人 (73%)
・ファイザー(米国)  129,578人 (10%)
・スプートニクV(露)     111,553人 (9%)
・アストラゼネカ(英) 105,693人 (8%)

参考: https://www.slobodnaevropa.org/a/31151398.html

写真: Srbija.gov.rs

中国製のワクチンが圧倒的に多いが、ヴチッチ・セルビア大統領は 更に2百万本(セルビア人口の1/3)のワクチン購入の合意を中国と取り付けている。

これらの状況をBBCは『セルビア人は表向き、米ファイザー、スプートニク、シノファームのどのワクチンを希望するか選ぶことができる。 実際には、ほとんどの人はシノファームのワクチンを受けている』と報道している。

BBC: 新型コロナウイルスのワクチン 世界の接種状況は

ロシア製・中国製のワクチンをセルビアで製造

セルビアでは、5月よりベオグラードにある研究所でスプートニクV(ロシア製)ワクチンの製造を始める。
10月には、ワクチン製造工場を開きシノファーム(中国製)ワクチンの製造を開始する予定もある。(中国、アラブ首長国連邦の共同出資)

セルビアで報告されているワクチンの副作用

2月末の報告によると、セルビアでワクチンを接種した人から、合計361件の副作用の報告があった。
(ファイザー 145件、シノファーム 130件、スプートニクV 86件)
症状は 発熱、筋肉痛、関節、頭痛、吐き気が一番多く、45~64歳の女性からの発症が最多、重度な容態ではないとのこと。

接種はどこで行うの? 費用は?


ベオグラードにあるワクチンセンター (写真:slobodnaevropa.org)

ワクチンの接種は、病院又は展示場、スポーツ施設などのホールを改装したワクチンセンターで行う。
接種費用は無料。

アストラゼネカ(英)、シノファーム(中国)のワクチンを接種しました ~ セルビアのワクチン会場の様子

セルビアでワクチンを接種する手順


申請はオンライン若しくは電話で行う。
指定のサイトにアクセスして必要事項を入力すると、早い人で2日から3か月ほどで予約が取れる。

ワクチン接種者の優先順位は?

医療関係者、警察、軍人、介護施設、窓口対応者、高齢者、旅客車両ドライバー、一般(年齢順)になっている。

周辺国からワクチン接種のためにセルビアへ入国


ニューベオグラードのワクチン会場で接種を受けるアルバニア航空機のCA
アルバニアからは、チャーター機2便がワクチン接種の為にセルビアに到着した。

セルビアは1万人分の無料ワクチン接種を周辺国へ呼びかけ、3月26日(金)~28日(日)の週末は、ボスニア、モンテネグロ、クロアチア、北マケドニア、ハンガリー、アルバニア(**)からの希望者を招待した。(*)
この週末、これらの国からバスや自家用車、飛行機のチャーター便で7,000人がセルビアへ入国した。
内、北マケドニアからは3千人がワクチン接種のためにセルビア南部のニシュへ到着した。
北部のノビサドではハンガリー人、ベオグラードではボスニア、モンテネグロ、アルバニア、クロアチアから入国した人等がワクチンを接種。(殆どがアストラゼネカ社製)

(*) セルビア商工会議所によるビジネス利用者への招待となっている。
(**) コソボへも呼びかけたが拒否とのこと