ミラノ在住 Sさんの正味28時間ベオグラード

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(上空から見える畑の配色があまりにきれいでパシリ!)

11月8日、9日とベオグラードに行ってきた。
滞在時間、正味28時間。滞在目的はサッカー取材、8日のヨーロッパリーグ、パルチザンvsインテルのため。
最近ではナイターの取材は、当日午後に現地入りし、翌日戻るというパターンが定着している。どこかを見て回るとかおいしいものを食べる時間はない。
食い意地が張っているのでおいしいものを食べたいという気持ちは強いが、ナイターだと試合の前に軽く何か食べる程度のことしかできない。
ところが、今回の遠征先はイタリア外!ベオグラードである。旧ユーゴスラビアのときからなんとなく行きたいと思っていたところだけに、取材申請の相談の際、自己志願した。
そして某スポーツ紙の通信員Nさんも一緒、これは楽しくなりそうだ・・・(でも仕事優先!)さらに現地情報を検索していたらベオグラード在住の日本人の方のサイトを発見。
旅人にはうれしい情報が満載で、すっかり行ったつもりのプランが完成した。
もう完璧!楽しみで仕方がない。(だから仕事だってば!) ミラノ、マルペンサ空港7時発のエア・ワン(Air One)機は無事に9時ごろベオグラードに到着した。

さっそく上記のサイトに書いてあった「空港からぼられずにタクシーに乗る方法」を実践、全て上手くいった。知らないところでタクシーに乗る場合、いくら ふっかけられるのか、それがものすごいストレスになる。乗る前に交渉すればいいと言うが、最近では「メーターどおり」と返してくるタクシードライバーが多 く、そしてそのメーターが当てにならないこともある。
出だし良好、ホテルにはやはり早すぎて入れてもらえなかったが、ホテルの目の前にあったスーパーでお土産も調達した。もちろん、サイトに載っていた「スーパーで買うお土産」を参考にして。(戦利品は最後に)
今回の旅の道ずれNさんがホテルに到着したのは正午をちょっと回ったところ。
ちょうど私がスーパーのレジで会計をしていたときだった。
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(私の部屋は最上階の屋根裏部屋?広くて快適なお部屋でした)

それからすぐにチーム(インテル)が泊まっているホテルへ取材パスを受け取りに行くことに。
その前にNさんがどうしても見たいというNATO軍に空爆されたまま残っている建物を見て来た。
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悲惨な思い出を残しておくことで、人々の心に戦争の無残さを思い起こさせるのだろう。
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広島県民として育っただけに反戦の思いは当たり前。平和な世の中が当たり前になった今、いまだに風化していない悲惨な歴史を前に考えることは多い。

取材パスを受け取った後、昼食を楽しむためスカダルリヤ通り(Skadarlija)に向かった。
サイトに紹介されていたところで、雰囲気がよさそう、ここなら食べるところはヨリドリミドリ、そんな理由でやってきた。
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私たちは適当に開いているお店でほどよくお客さんが入っているお店に入ったが、色々とかわいいお店が多い。
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(↑花屋さんですか?)
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適当に入ったお店でメニューとにらめっこ。
しかし、ここでもベオグラード在住Akikoさんの力作、「セルビア料理一覧PDF」なるものが大活躍。
代表的なセルビア料理が前菜、メインなどカテゴリー別に写真付きで紹介されている。
そこにはセルビア語表記とカタカナで発音まで書いてある。
なんといっても写真付きだし、セルビア語も書いてあるから指差すだけでボーイさんもすぐ分かってくれる。
こうして私たちは食べたかった子牛のスープとピェスカビツァ(弾力の あるハンバーグのようなもの)、豆の煮込みとボーイさんお勧めのパプリカ・サラダを食した。
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(こちらは子牛のスープ。)

量が多いと聞いていたので控えめにオーダーを、と気をつけたが、「セルビアに来たらパプリカでしょう!量は多くないから」と4品。
確かにパプリカ・サラダ は軽いし量は少なかったが、豆の煮込みは思った以上の量で、2人で分けても完食はムリ。
Nさんはピェスカビツァも残したが、私は残さず食べた!さすがにそ の後のデザートまでは胃も頭も回らずパス。ちょうどそこにセルビア人の知り合いミロシュ君が「時間がない」と言いながら合流、慌しくカフェだけ飲んで行っ た。

食事を終えてホテルに戻るともう5時。本当に良く歩いたし、よく食べた。
ここからはお仕事モードに切り替え、19:30、いざパルチザン・スタジアムへ!
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(熱いサポーターの応援がスゴイ。イタリア人記者たちも動画撮っていました。私も動画を張りたかったけどできないようです・・・)

試合はパルチザン1-3インテルでインテルの勝ち、これでインテルのヨーロッパリーグ、決勝トーナメント進出が確定した。(インテルが勝っただけではな く、同グループのもう一つの試合結果にもより。)
一方のパルチザンは、もう一つのネフチとともに敗退が確定した。
それにもかかわらず、サポーターたちは健 闘した選手たちを称えて試合後も拍手を送り続けた。
若くてガッツのあるチーム、その前のインテルホームでの試合でも良いパフォーマンスを見せていたが、経 験の差がこの結果となったよう。
しかしこの先は楽しみでは?それにしても熱いサポーターが敗退に怒って暴れるんじゃないかと心配していただけに、拍子抜けしたというか、いや、感心した。
ミロシュ君によると、パルチザンよりもレッドスターのサポーターの方が過激だとか。個人的感想は、昨年行ったクロアチアのスプリトのサポーターの方がヤナ感じだった。(町の印象も)
試合後にタクシーが捕まるか非常に心配したが、結構流しのタクシーが通っていてあまり待つことなくタクシーに乗れた。
しかし、その料金は・・・行きの4 倍!行きはホテルでタクシーを呼んでもらったが400ディナールちょっと(約400円)。帰りは1600ディナールで4倍だった。
それでもイタリアや日本 に比べると安いこともあり、また深夜に英語で議論するエネルギーもなく、そのまま払ってさっさと寝ることにした。
さすがにここまではAkikoさんのサイトでも解決はできない。
しかし、今回の旅(だから仕事ですってば。じゃあ出張。)、正味28時間と短かったが、事前の情報収集のおかげで非常にスムーズに楽しく終わった。
中学生の頃からなんとなくの憧れがあったベオグラード、紛争以降なんとなくよいイメージを持っていなかったセルビアだが、今のベオグラードを見る限り過去の暗さは感じられなかった。
人々は茶目っ気があって親切だったし、逆に良いイメージを持っていたクロアチアの方が人々に影を感じた。
ともかく28時間の滞在では多くは語れない。それでも一つ言えることは、ここにまた戻りたいということだけだ。