セルビアの難民事情

7.難民と近隣住民が一番困っていること


「貴方はメディアの人? お願いだから政府に伝えて! 私達は故郷で死にそうだったけど、ここでは毎日 希望もなくなって死んでるのと同じなの。故郷に居た時の方がまだ良かった・・。」と訴える施設滞在の女性。

一番の不安は「いつヨーロッパ(ドイツ、オーストリア等)に入れるのか」

ハンガリーへは、以前は1日辺り 10-15人の審査を通過した人が入国を許可されていた。
だが現在は2日毎に5人しか入国出来ない。
そのため、難民センターで1年半以上を過ごす人が多く、ストレスは高まっている。

お金、食事、プライバシー

ほとんどの難民は所持金がない。
施設の食事はシンプルなもので自国の料理を食べたいと思っても調達できず、長期の滞在では食事の問題は大きなストレスとなる。
また2,3家族が同室になるため、プライバシーが無いと訴える人も。

施設の外でアフガニスタン料理を作る男性

近隣住民の訴え

独身の難民が集まる町にある商店街の共通の問題は『窃盗』だ。
衣料品店では難民にベルトやパンツを盗まれたため、難民の入店を禁止した。
その後 どうしても服を買いたいという身なりの良い難民が来たので、入店させたら、やはりまた盗まれたという。
その他、大量のタバコや工具を盗まれた、ニワトリを盗まれたなどの窃盗被害は頻繁に起こっている。
近隣住民や店舗は難民のことを「気の毒に思う」とした上で、「でもこのままでは終わりが無い。いつも捕まってここに戻り、窃盗を働く。」と困惑している。

シド(Šid)の店でタバコ、工具、現金を盗んだ難民を逮捕(セルビア語記事)

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