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【ベオグラード滞在記】 セルビアの思い出

私は、1980年代に旧ユーゴスラヴィアのベオグラードに滞在しておりました。
この度はご縁があってSerbian Walkerに当時の思い出を寄稿させて頂くこととなりました。
1980年代後半、私はまだ小学生だったので記憶が曖昧な部分もありますが、今よりも豊かな感性で受け止めたことを思い起こしてみたいと思います。

当時私はベオグラード日本人学校に通っていました。
生徒は小中学生合わせて10名前後の小さな学校です。
マロニエ並木や林の中を通って学校に通っていました。
ベオグラードには野犬が多いので林の中で野犬にお弁当を取られたこともありました。
記憶を辿っていると、時代設定が間違っているのでは無いかと思う位です。

ベオグラード日本人学校校歌

 

1.春おとずれば はなやぐ庭に
一つ一つと ふくらむつぼみ
色とりどりに 思いのかぎり
ぱっと開いた 我らが集い

 

2.目を見開けば 輝く光
耳をすませば 胸うつ鼓動
若い命は 力にあふれ
どよめく声は 天地に響く

 

3.見よカレメグダンは 戦の軌跡
アヴァラの丘には 夢見る木立
青いドナウの 波打つ流れ
ゆく春見しは 空とぶ雲か

 

4.祖国日本を 心に刻み
励み励まし 世界に学ぶ
強い決意は 炎ともえて
でっかい宇宙に 我らは挑む

 

ああ我ら
ベオグラード日本人学校

学校にはポプラの木があり、初夏になると綿毛がフワフワと飛んでいました。
北海道旅行でポプラ並木の下を通った時、ベオグラードを思い出しました。
ベオグラードと北海道はほぼ同緯度なので気候が似ているそうです。
また、日本人学校の近くにはフランス人学校や(あまり開校しない)リビア人学校などもありました。

向かいのフランス人学校の生徒達と奥に見える建物が日本人学校

生活面ですと、セルビアの料理は美味しかったです。
プレスカヴィッツァ(大きなハンバーグ)にチェヴァプチッチ(棒状のハンバーグ?)にパラチンケ(クレープ)・・
果物なども豊富でピアッツァ(市場)に並ぶ大量のサクランボやイチゴは美味でした。

私の今の「家」の何倍もあった「庭」にはリンゴや梨の樹が植わっており、時折「庭のリンゴを採っても良いか」と玄関チャイムを鳴らして聞いてくる子供達がいました。
礼儀正しいのか正しく無いのか・・不思議です。
その他にも黒いごみ袋にカタツムリ(エスカルゴ??)を集めるジプシー。
私も随分色々な実を食べました。
日本名は分かりませんが、スモモの様なものや、ベリー系の物等々。
実を採ろうとしてマンホールに落ちたこともあります。詰めが甘いんです・・
私も当時のベオグラードも・・
日本では考えられない様なことも日常茶飯事。普通マンホールの蓋開いて無いですよね・・!?
他にも、我が家の玄関の扉はガラスでした。強化ガラス??No!
入ろうと思えばいくらでも入れると思います。
子供ながらに突っ込みたくなる様な事も多くありましたが、とにかくセルビア人は優しかったです。
基本的に日本人に友好的だと思います。

「セルビア」と言ってもあまりピンとこないと思います。
ドラガン・ストイコヴィッチ位でしょうか。
「時間にルーズ」ということが玉にキズですが、気候良し・食事良し・人良しな国です。
いつの日がまた訪れてみたいです。

文・写真 = A.M