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風刺漫画家 マルコ・ソムボラツさん


マルコ・ソンボラツさんは、セルビアの新聞や雑誌に連載を持つ風刺漫画家だ。
24時間、新聞、テレビ、インターネットなどでネタ探しを欠かせないというマルコさんに自身の風刺画と共に話題になっている問題を伺った。

- セルビアはプライドパレードの開催や、ラトコ・ムラディッチ被告の懸賞金を10倍にしたりとEU加盟準備を急速に進めているように見えますが、マルコさんはEU加盟について賛成ですか?

「収入が保障されるかどうかによるね。EU圏へ仕事に出る人も増えるだろうけど、今でもセルビアから出稼ぎに行っている人は多いよ。でも生活が大変でセルビアに戻ってくる人も居る。つまりEUに入ったって劇的に状況が良くなる訳じゃない。むしろ戸惑っている人も多いよ。」

- ムラディッチ被告を発見したら通報しますか?(*)

「そんなことしたら(彼のサポートグループに)撃たれるよ! いや、市民としては通報する義務はあるけど・・でもやっぱり撃たれるって!」

(*) 最近のアンケートでは、『通報する』と答えた人 6,000人に対し、『通報しない』と答えた人は12,000人。


(数ヶ月前に発見されたムラディッチの日記を風刺。 日記はややナルシスト的、自叙伝的だった。)

- この国には企業間競争が殆ど見受けられません。原因の一つに、一部の大手企業の市場独占があると思いますが?

「確かに大手企業の独占はあるね。彼等は始めから政府と強いコネを持っていて、それを利用して自分達の都合の良いように制度を変えていくんだ。僕もそのことを何度も漫画に描いてきたよ。」


(セルビアの金融・マーケットを独占しつつあるデルタ・ホールディングのミシュコビッチ氏。セルビア長者番付第2位。表の悪役として有名。)

マルコさんの日本に対する印象は、「仕事が忙しくて常に時間が無い生活。」
「セルビアでは昼間からカフェでビールを飲んでいるけど、これも良くないね。社会が日本とセルビアの中間くらいになれば良いと思うよ。」
そんなマルコさんのお気に入り日本アニメは、”鉄腕アトム”と “火垂るの墓”だ。