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ファシスト、スキンヘッズ、フーリガン問題


ベオグラードにあるAda(アダ*)で、12日夜ドイツ人男性観光客2人が男に刃物で刺され金品を強奪される事件が起こった。

(*アダはサバ川にある小さな川島。夏場はベオグラード内外から人々が集まるビーチのような所)
警察は目撃者の証言から、ベオグラードに住むクリスティヤン・ジヴァノビッチ(18)を逮捕。
この男の供述によると、被害者のドイツ人男性2人がアダ沿いのカフェや歩道でキスをしたりハグをしていたので、同性愛者を嫌う犯人と喧嘩になり、持っていた刃物で一人を背後から切り付け重症を負わせ、もう一人に軽症を負わせたという。金品強奪が目的ではなく、2人に暴行することが目的だったという。
犯人は、プライド・パレード-セルビア(同性愛者などの性的少数者のパレード)を阻止するために結成されたグループに所属、自身のFaceBookでは銃を持った写真などを披露している。

今回の事件でセルビアが持つ根深い問題の一つが浮き彫りにされた形となった。
2001年に初めて開催されたプライド・パレード-セルビアは、ファシストと呼ばれる同性愛者反対派による妨害、暴力行為で途中で中止せざる得なくなった。

それ以降、プライドパレードは開催されていなかったが、2009年に再開が決定。
ところが、ファシストや反対派の圧力でまたもや直前に開催中止となったのだ。
(写真は、サッカー場で2009年のプライドパレードに反対する横断幕を掲げるフーリガン)
事務局は2010年開催に向けて準備をしているというが、この調子では今年も非常に危ない。

セルビアには、10~30代のファシストやスキンヘッズ、またサッカー暴動で有名なフーリガン達が存在する。
昨年9月にはフランス人サポーターの男性が、ベオグラードでフーリガンに襲われ死亡する事件も起こった。
このようなグループは有色人種も標的にする傾向があり、日本人がスキンヘッズから揶揄されたこともあった。
もちろんこのような団体は一部なので過敏になる必要は無いが、こういった危険があることも覚えておいて頂きたい。