ベオグラードでは「BLOCK 70と言えば中国街」 – 「中国マーケットと言えばBLOCK 70」というのは常識中の常識である。
因みにBLOCK 70はニューベオグラードにある。
約15年前にオープンした2階建てのビル内には沢山の中国人の店舗が並び、その後 増設された新しいビルと併せてここで働く中国人は800人以上と言われている。
出稼ぎに来てここで出会い、そして結婚し、子育てをする中国人も多い。
セルビア人と交流することは殆ど無いという。
入り口の両側にある看板らしき物は、
空き店舗などの掲示板と化している。
所々に中国語が見えるのがBLOCK 70の特徴だ。
入り口を抜けると、
白菜や大根など野菜を売る露天が並んでいる。
醤油も数種類。
キュウリやピーマンなど、市場では見られない野菜もここで揃う。
これらの野菜はベオグラード空港近くの畑で中国人により作られている。
中華料理に使われる野菜だろうか、日本でも見ない野菜もあったりする。
ビル内は女性服や、
おもちゃ、
アクセサリーなど、とにかく沢山の商品が置かれている。
2階には簡易食堂や、中国人による美容院まで整備されている。
とにかく商品が多い。
マネキンや、店舗ディスプレイ用棚などもここで揃う。
「ここで働く中国人は、土日や祝日は無い。一日中ここで過ごし、正月だけ休む。」と同行した中国人女性 Yさんは話す。
Yさんはベオグラードで中国語講師をしていて、ベオグラードのレストランで知り合った中国人男性(BLOCK 70内の店主)と結婚、授業のない日はここで夫の店を手伝っている。
そんなYさんが、いつも行く店に連れて行ってもらった。 (ビル2階・かなり端の方)
ご飯に 惣菜3~4種を選んで乗せてもらう中国式の弁当。
300ディナール。(320円)
日替わりの惣菜が多いが、この日は鶏の足も。
Yさんはメニューに書かれていないラーメンを注文。
これは“牛肉面”と言い、ちょっと固めの麺に入り卵が乗っていて、200ディナール。(210円)
後日 筆者も「牛肉面」と紙に書いて注文してみた。
Yさんに教わった通り「ミュウ リュウ ミェン」と言ってみたが、案の定 通じなかったので紙に書いておいて正解だ。
10分くらい待つが確かに注文可能だ。
レジ横の香辛料を掛けて食べると美味しい。
各テーブルには紙ナプキンがパックごと置かれている。 中国では一般的なのだろうか。
その後、食材店に寄った。
ウーロン茶や大豆、ピータン、干し椎茸や香辛料など沢山売られていた。
【購入したもの】
梅を干したもの(150din=160円)
漢方ジュース (150din=160円)
風味豆豉 (350din=370円)
お菓子 (値段不明)
王老吉(ジュース)は中国本土ではコカコーラよりも売れているらしく、店内でも存在感があったが味は甘くて薄い漢方薬茶だった。
風味豆豉は黒豆を醗酵させたもの(豆豉)と唐辛子と油を混ぜたものだが、これが白米にも炒め物にも何でも合う万能食品で、一週間で食べ切ってしまった。
豆腐は2丁分くらいの大きさで、150din。(160円)
ビル内で常時作っているらしく、新鮮な物が手に入る。
ゴーヤもあったが、300din(320円)と少し高め。
長いもと、さやいんげんを頑丈にしたような豆も売っていた。
野菜は若干高いが、ここで長いもが食べれたことに非常に感動した!
夏は枝豆も売っている。