特集

セルビアの難民事情

3.『ゲーム(密入国)』の意味と方法

経済難民の独身男性は、難民として認定されないことを承知で、始めから旅券を所持せず、難民申請も行わず、ダメ元で密入国に挑戦する。

トレーラーや列車の下に張り付いたり、貨物車両に忍び込む、船で川を渡るなど様々な方法で、クロアチアやハンガリーへ入国を試みる。
彼等はそれを『ゲーム』と呼んでいる。
だが国境で警察に見つかり 殴られてセルビアに戻されたり、密入国成功後に村で住民に通報され、元居た場所(国境周辺)に戻されることが殆どだ。
列車に轢かれたり、川で溺れるという死亡事故も報告されている。

セルビア南部のプレシェボ難民施設前 

彼らが一番嫌がるのは、セルビア側に戻される時に国境周辺ではなく、セルビア南端(マケドニア国境近く)のプレシェボという難民センターに連れて行かれることだ。
プレシェボからクロアチア国境までは車で6,7時間掛かる。 だが彼等はバス代が無い。
ここに入れられると再チャレンジまでにかなりの時間を要することになる。


つまりゲームとは-

1.クロアチアやハンガリーへ密入国スタート
2.見つかって元居た場所(国境近く)へ戻される
3.元居た場所から再チャレンジ
4.運悪くプレシェボ(最南端)まで連れて行かれる = ゲームオーバー

ということだ。

次ページは【隣国の警戒・何故難民はセルビアに留まるのか?・密入国手配者】

ページ:
1 2

3

4 5 6 7 8

このカテゴリーの記事

新着記事

PAGE TOP